損保事務の仕事は特殊なスキルが必要?未経験でも大丈夫なのか解説 | 損保ジャパンキャリアビューローの求人

損保事務の仕事は特殊なスキルが必要?未経験でも大丈夫なのか解説

損保事務と一般事務の違い

損保事務と一般事務では、業種や必要となる知識・スキル等に違いがあります。
一般事務を基準に考えていると、仕事に就いてから戸惑う可能性もありますので、あらかじめ両者の違いを理解しておくことが大切です。

ここでは損保事務と一般事務の違いを3つのポイントに分けて解説します。

所属する業種

一般事務の場合、さまざまな業種の中から会社を選ぶことになります。
一方、損保事務の場合は損保会社や損保代理店など金融系とされる会社での勤務が一般的です。


必要となる知識やスキル

必要となる知識やスキルも違ってきます。
一般事務では書類作成や伝票の処理、整理など、いわゆる事務処理の知識やスキルが必要です。
業務内容によっては年末調整などの知識も必要なケースもあるでしょう。

一方、損保事務は損害保険の商品知識や用語など専門的な知識が必要です。
特に商品知識は損保会社ごとに異なる部分もあり専門色が強くなります。
また、損保事務では保険募集などの顧客対応を行うことがあります。
デスクワークがメインとなる一般事務に比べると、コミュニケーション力も求められるところに大きな違いがあります。


IT・OAスキル

IT・OAスキルも一般事務と損保事務では異なります。
一般事務は、文書や資料作成のためのWordスキル、Excelでは四則演算や関数の実務経験が必要とされることがあります。
そのためパソコンに関する知識や実務経験が必要です。
一方、損保事務は多くの損保会社が専用システムを取り入れており、プラスアルファのスキルが求められます。

損保事務の具体的な仕事内容

損保事務の具体的な仕事内容は、損保会社か損保代理店か、
また損保会社ではどの部門に配属されるかで役割が違います。
ここでは損保会社の主な部門と損保代理店でのそれぞれの仕事内容を見てみましょう。

損保会社の営業部門の仕事

損保会社の営業部門の仕事は、保険を募集する損保代理店の教育・育成や営業支援を行います。
対応する相手は主に損保代理店、一般のお客さまなどです。
営業部門での損保事務の仕事内容は主に以下のとおりです。


● 損害保険の申込書や変更依頼書など書類のチェックや計上
● 見積書の作成
● 来客対応
● 保険料の精算業務
● 損保代理店からの各種問い合わせへの対応(店頭含む)
● 書類の不備を損保代理店に連絡
● 書類の発送や受付、仕分け
● 損保代理店の事務指導、業務の点検
● 営業成績の管理

損保会社の損害サービス部門の仕事

損保会社の保険金サービス部門の仕事は、事故や災害が発生した場合に迅速に保険金を支払うことです。
損害調査部門(損調と略すこともある)と呼ぶこともあります。
会社により、自動車や火災といった保険の種類、法人・個人のお客さま種類ごとに担当が分かれる場合があります。
この部門での損保の仕事内容は主に以下のとおりです。


● お客さまや代理店からの事故受付から保険金支払いまで
● 事故情報の登録および進捗管理
● 事故の相手方との交渉
● 事故関係先との連絡・調整(自動車整備工場、医療機関等)
● 各種報告書や会議資料など社内文書の作成
● 書類の発送や受付、仕分け


事故発生時の専用受付窓口としてコールセンターを設置している会社が多いです。
コールセンターで受付後、担当の保険金サービス部門に振り分けられ、保険金支払いまでの業務を行います。

損保会社のコールセンター部門の仕事

損保会社のコールセンター部門の仕事は、問い合わせ内容で担当が細分化されています。
例えば事故受付のコールセンターは契約者からの事故の連絡の受付を行い、保険金サービス部門への橋渡しを行います。
また、契約者からの各種問い合わせを受けるコールセンターの主な業務は、
契約内容の変更や解約、保険証券の再発行の手続きや、契約内容の確認などの問い合わせ対応を行います。
他には損保代理店からの問い合わせ対応や代理店システムヘルプデスク担当など、損保会社によってさまざまなコールセンターがあります。

コールセンターは勤務開始後すぐに研修があり、商品に関しての知識や専用システムの操作方法、
応対スキルを身につけてから仕事を開始します。また、営業時間はコールセンターにより異なります。
シフト制か曜日固定制かなども異なるので、柔軟な働き方を求めるなら24時間運営のコールセンターを選ぶとシフトの選択肢が広がります。

損保代理店の仕事

損保代理店は、損保会社の代理人としてお客さまと保険契約の締結を行います。主な仕事内容は以下のとおりです。


● お客さまへの保険商品のご案内
● 見積書・申込書作成、計上
● 新規申し込みや契約内容の変更、更新時の手続き
● 保険料の精算業務
● 契約者からの問い合わせ対応
● 事故の受付と保険会社への連絡
● 各損保会社のパンフレット等の管理

損保代理店は、いくつかの要素により分類されています。
プロ代理店と呼ばれる専業代理店と、他の業務と兼業で行っている兼業代理店(自動車販売業や住宅販売業等)、
1社の保険会社とのみ委託契約をしている「専属代理店」と複数の保険会社と委託契約をしている「乗合代理店」、
「個人代理店」と「法人代理店」などがあります。

損保事務が、きつい、難しいといわれる理由

損保事務には、きつい、難しいというイメージがあります。しかし実際には未経験でもチャレンジできる場合もあります。イメージの原因をまとめてみました。

専門用語が多い

損保業界の専門用語を覚えるのが大変というのが「きつい」「難しい」と思われる理由のひとつです。
損害保険業界には一般的に使われない専門用語が多くあります。
顧客に保険商品の内容を説明したり、保険関連の書類を取り扱ったりするためには、専門用語の意味を正しく理解していなければなりません。
専門用語を覚えるためには相応の時間が必要なため、難しいと感じてしまうようです。

ただ、一般事務においても損保事務より覚えることが少ないわけではなく、会社によっては専門的な業務を事務が担当することがあります。
一般事務でもその会社の商材やサービスの勉強は必要です。
損保事務は普段使わない用語を覚えるため、難易度が高いと感じてしまうものの、
会社によっては研修制度やOJTを導入しているところも多いため、働きながら専門知識を学習することも十分可能です。


保険商品は改定が多い

一般的に保険は時代のニーズ等に合わせて商品改定や保険料の改定があります。
また保険に関連する法律の改正があった場合は商品の内容が大きく変わることもあるため、そのたびに知識をアップデートする必要がありますが、
商品の内容や、自社のサービスに関連する法律を覚えることは、保険の業界に限らずどの業界に所属しても必要です。
しかし保険商品の改定は多いと思われているため、損保事務は覚えることが多くハードルが高いと感じてしまうことがあるようです。


資格が必要な仕事内容がある

自動車保険や火災保険などの保険商品をお客さまに説明し、契約を締結する場合は、損害保険募集人として届出をする必要があります。
損害保険募集人になるためには損保一般試験を受験し、資格を取得しなくてはなりません。

損害保険募集人一般試験では、基礎単位、商品単位があり、必要に応じた試験に合格しなければなりません。
基礎単位に合格しなければ代理店登録または募集人届出を行うことができず、
募集人は各々の商品単位に合格しないと、その保険商品を取り扱うことができないので注意が必要です。

損保一般試験では、保険商品に関する重要事項等を説明するための知識が身についているかどうかを確かめるための問題が出題されます。
なお、お客さまに保険の説明を行ったり、保険契約の締結をしたりせず、
損害保険の事務のみに従事する場合は、募集人としての届出や損保一般試験の受験は不要です。

損保事務に向いているタイプ

ではどのような人が損保事務に向いているのでしょうか。

人の役に立ちたいと思っている

人の役に立ちたいと思っている人は向いています。
保険はいざというときの備えです。
本当にその時が訪れてしまった場合に、保険金が支払われることで助けになることは間違いありません。
自動車事故や自然災害など、当事者は大変な状況に置かれていることがあります。
困っている場面で経済的に助けることができる保険業務は、人のためになりたいと考えている人に向いています。


メンタルコントロールがうまい

自己のメンタルコントロールがうまい人も向いています。
保険金サービス部門やコールセンター部門は契約者と直接やり取りを行うことが大きな仕事の一つです。
契約者と直接やり取りをする部門では、苦情や不満などの声も対応しなければなりません。
保険金サービス部門の自動車事故の対応では、相手側と過失割合などで難しい交渉になることもあります。
また、契約者に対してお支払いする保険金の減額を伝えなければならない場面もあります。
言いにくいと感じることもしっかりと伝えられる人向けの仕事です。
もしくは、メンタルを自分で管理できる能力が備わっている人は向いていると言えるでしょう。


仕事を正確に素早く対応できる

仕事を正確に、素早く対応できる人は向いています。
保険会社の営業部門では、保険申込書などの書類のチェックや不備対応など正確さとスピードが欠かせません。
また、保険金サービス部門では、迅速に保険金を支払うため、
さまざまな関係者とのやり取りや問い合わせに素早く正確に答える必要があります。

損保代理店の損保事務では、さまざまな種類の保険商品について、
新規契約や契約内容の変更、解約などの各種手続きを行わなければなりません。
手続きの内容に誤りがあると、契約者が必要な補償を受けられなくなるなど、大きなトラブルに発展するおそれがあります。
ただ迅速に業務をこなすだけでなく仕事の正確さも要求されます。


知識を身につけることが好き

知識を身につけることが好きな人も向いています。
損保で扱う保険の種類は自動車保険だけでなく、火災保険や傷害保険、賠償責任保険など多岐にわたります。
時代のニーズに合わせて保険の内容も変化していくため、常に新しい知識を身につけていかなければなりません。

保険金サービス部門では、保険の契約条項である約款を理解することは必須の知識です。
法律関連の知識から医学関連の知識まで幅広く必要になることも珍しくありません。
契約者をはじめとした関係者からの問い合わせに的確に対応するためにも、普段からしっかり理解しておくことが求められます。
これらの理由から専門的な知識を身につけ新しいことを学ぶのが好きという人に向いています。


コミュニケーション能力が高い

コミュニケーション能力が高い人も向いています。
損保事務ではさまざまな境遇の幅広い年齢層の人々と関わることになります。
担当者として信頼を得るためにも、高いコミュニケーション能力を求められる場面は少なくありません。

お金を扱う保険の仕事はどうしても契約者が不満を抱えやすい傾向があります。
また、事故の当事者など渦中にある契約者は気持ちが不安定になりがちです。
対応する側が冷静さを欠いてしまっては、ますます契約者を不安にさせてしまいます。
そのような事態にならないためにも落ち着いて適切なコミュニケーションをとれる人は向いているでしょう。

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損保事務の仕事には、適性が求められる部門があることも事実です。
一方で人の役に立ちたい、知識を身につけるのが好き、という人にとってはやりがいのある仕事です。
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