金融事務とはどのような仕事?未経験でも大丈夫か解説 | 損保ジャパンキャリアビューローの求人

金融事務とはどのような仕事?未経験でも大丈夫か解説

金融事務とは

金融事務とは銀行や証券会社、保険会社などの金融に関連した会社での事務仕事のことを指し、銀行事務や証券事務、生保事務・損保事務などが該当します。
仕事内容は電話・メール対応や資料の作成、データの集計と入力作業などのような一般事務と同様の仕事のほか、例えば銀行では口座開設の処理、保険会社では保険契約の見積り作成など専門的な仕事内容もあります。
専門的な仕事内容は働く部署によって異なり、それぞれの専門的な知識が必要です。


金融事務の主な仕事内容

金融事務は業種によって業務内容に違いがあります。
主な仕事内容を以下にまとめました。


銀行で行う金融事務

銀行の主な業務として、預金(お金を預かる)、貸出(お金を貸す)、為替(離れたところにお金を届ける)があり、これを銀行の三大業務といいます。
銀行で行う主な金融事務には、テラーと呼ばれる窓口担当者が行うものと、バックオフィスで行う後方事務があり、具体的には以下のものが挙げられます。


● 窓口業務
・ 口座開設
・ 預金の受け入れや払い戻し受付
・ 為替(振込・送金)受付
・ 各種申し込み受付
・ 定期預金、ローン、年金などの相談

● バックオフィス
・ 各種申し込み手続き
・ 書類確認、データの照合
・ 入出金処理
・ 取引情報の専用端末への入力
・ 為替業務、預金管理(手形・小切手管理)


さらに一般事務と同じ電話やメールでの応対なども金融事務の仕事です。
どの部門に就くかでも内容は異なります。また勤務先が外資系銀行の場合、証券決済や為替決済なども増え、より幅広い業務を行います。


証券会社で行う金融事務

証券会社とは株式や債券、投資信託などの取引の仲介を行う会社です。証券会社での主な金融事務の仕事は以下のとおりです。

● 有価証券の販売関連の窓口応対(アシスタント事務業務も含む)
● トレーダーやアナリストのアシスタント業務
● 証券口座の開設や管理
● 専用システムで決算データ入力


同じ証券会社内でも、配属部門や担当業務によって仕事内容も大きく変化します。
特徴としては、日本経済の最新情報に触れる機会が多いことです。
経済に興味があり学びたいのであれば、金融事務でも証券会社勤務が向いています。


生保・損保で行う金融事務

生保は生命保険、損保は損害保険を表します。
生命保険・損害保険会社で行う主な金融事務の仕事は以下のとおりです。


● 契約者への保険商品の説明や案内
● 保険契約の見積り、申込書作成、計上
● 各種変更手続き
● 保険料の精算業務
● 事故受付から保険金支払いまでの業務


保険事務は、幅広い業務を対応することや全体的に業務量が多いこともあり、丁寧で正確かつ迅速な仕事が求められます。


その他の金融事務

ここまで紹介した業務以外にも、金融事務に携わる仕事がいくつかあります。
例えば異なる国の間で金銭のやり取りを行う外国為替業務や、各種ローンの相談・契約などを行う融資事務、投資商品の運用・売買データの収集・入力などを行う投資顧問事務なども、金融事務の一環です。


金融事務で身に付くスキル

金融事務では各金融会社で必要な専門知識を身に付けることができます。
顧客に自社の金融商品を説明する際、その商品の特徴はもちろん、お金周りの知識や関連法案の知識は必要不可欠です。
誤った知識を持ったまま顧客に説明すると、信用を失ったり、顧客に損失を与えるなど思わぬトラブルに発展したりする可能性があるため、日々研鑽を積む必要があります。
その結果、金融関係や法律に関する知識が深まり、専門スキルの向上に繋がります。

勤務先によっては会社が資格の取得をバックアップしてくれることも珍しくありません。
一般事務でも役立つ簿記や、保険で役立つファイナンシャルプランナーや損害保険募集人一般資格、証券会社なら証券外務員資格などです。

金融事務はお金に関わる仕事のため、正確な仕事が求められます。
扱うデータも個人や法人の資産情報のためデータ管理ミスなどが許されない環境です。
さらに顧客対応で迅速な問い合わせ対応をしなければならない場合も多く、正確さに加えスピードも重要です。
そうした環境で働くため正確性や迅速性が身につきやすいといえます。

また契約者や顧客への商品説明や窓口対応、社内外担当者とのやり取りなどでコミュニケーション能力も磨ける点もメリットです。
損害保険会社では示談交渉などを行う場合があります。
相手の言葉から何を求められているのかを把握するためのヒアリング能力も、理解しやすく納得してもらえるだけの説明能力も両方まとめて習得が可能です。


金融事務はキャリアを広げる効果もある

金融事務は専門的な知識が欠かせないため、経験者が有利な職場です。
ブランクがあっても再就職しやすく、派遣スタッフから始めても勤務中に資格取得をバックアップしてくれることもあります。

金融機関は資格取得に積極的な会社も多く、結果として資格を取ってさらなるステップアップも見込めます。
金融事務で得た知識や経験をもとにファイナンシャルプランナーの資格を取ったり、語学力を磨いて外資系金融会社へ転職したり、さらには一般企業の財務部門への転職を目指すことも可能です。

金融事務を志望する前に確認しておきたいこと

金融事務では契約者を始め、社内外の担当者など多くの関係者とコミュニケーションをとる必要があります。
さらにお金に深く関係する事務なので、文書作成や金銭の計算など仕事に正確性を求められることも事実です。
また、お金の問題に直面している方は、「今すぐお金を引き出したい」「保険金を受け取りたい」といったニーズを抱えていることも少なくありません。
手続きが遅れるとクレームに発展するおそれもあり迅速な手続きも求められます。
金融事務の仕事を志望する際は、まずこの3点が苦にならないかどうかを考慮に入れましょう。

さらに金融事務の特徴として専門性の高さがあります。
金融事務を目指すにあたり、事前に必須となる資格はありませんが、仕事によっては入社後に証券外務員や損害保険保険募集人資格を取得しないと、勧誘や募集の業務につくことはできません。
資格取得が要求されない職場でも、業務を遂行するには最低限の金融知識は必要です。

顧客の潜在的なニーズを発掘するために、身近な話題や時事ネタを取り入れる努力も欠かせません。
例えば保険商品なら、いざという時の備えが必要であることを説明するために、直近で起きた時事情報の話題をするなどが挙げられるでしょう。

常に新しい知識や情報を得るためには、日々勉強し続ける必要があるため、知識欲の強さもポイントになります。

これらの点をふまえて金融事務を志望するなら、なぜ一般事務ではなく金融事務を志望するのかを説明できるようにしておきましょう。
なお派遣スタッフとして勤務する場合は適性を元に仕事を紹介してくれます。
派遣から正社員を目指すことも可能なので、まずは問い合わせてみるのもおすすめです。

金融事務のやりがいとは

金融事務は会社や部門によって異なるやりがいがあります。
文書やデータの作成・管理などの業務を通じて、その部門を支える土台として活躍できることもやりがいの1つです。

また契約者および顧客と会社との橋渡し役として上手にコミュニケーションをとることで、関係者から感謝されたり褒められたりすることにやりがいを感じることもあります。
例えば保険のように契約者にとっていざというときに自身が役に立てた場合です。
「誰かの助けになりたい」「人のためになる仕事をしたい」という方にとって、金融事務はやりがいや達成感を覚えやすい職種と言えるでしょう。

金融事務の厳しい点・難しい点

金融事務はお金に直接関わる仕事のため、契約者を始めとした顧客の資産状況までわかるほどデリケートな情報を扱います。
情報の取り扱いには大きな責任をともないますし、書類上でミスを犯すと金銭トラブルに発展するおそれがあります。

保険金の支払いなど、ミスが許されない仕事でありながら、一方でスピードも求められるので、プレッシャーに耐えられるような強い精神力や体力も必要です。

金融事務の仕事を行うにあたっては、金融に関連する幅広い知識が必要不可欠です。金融の知識や情報は日々アップデートされていますので、常に学び続ける姿勢も大切です。

さらに金融事務では契約者や顧客の対応時に的確に意思疎通できるコミュニケーション能力も必須です。
場合によっては相手にとって不愉快な話をしなければならないこともあります。いかに理解し納得してもらえるかなど、マニュアルだけでは対応しきれない部分があり、コミュニケーション能力が求められます。

金融事務を目指すにあたって知っておきたいポイント

金融事務はやりがいと厳しさの両方をあわせ持つ仕事です。ここでは金融事務で働く際に知っておきたいポイントを紹介します。


未経験でもチャレンジできる

金融事務は未経験でもチャレンジできることが多いです。一般事務の経験がある場合はさらに選択肢は広がります。
ただし職場によっては即戦力を求められ、未経験不可の場合があることも事実です。
もともと専門色の強い仕事なので、未経験でも始められるところからチャレンジしていく方がよいでしょう。


金融事務に向いているタイプ

前提として金融業界に興味がある人が向いています。
経済や投資、保険など、お金の流れやいざというときの備えなどを知りたい人は、仕事をしながら最新の情報を入手できます。
業務内容によっては資格が必須なため、会社の援助を得ながらスキルアップしたい、新しい知識を身に付けたいという人にも向いています。

事務処理スキルの面でも向き不向きがあるのも事実です。
金融事務ではお金に関わることが主のためミスは許されません。
几帳面で数字に強く、正確・迅速に仕事をこなせる人が向いています。

また契約者や顧客だけでなく、仕事で関わるさまざまな人と上手にコミュニケーションをとれることも大切です。
相手にわかりやすく説明ができる、結果に納得してもらえるスキルは役立ちます。

この他ではメンタルのコントロールが巧い人も向いていると言えます。
相手から理不尽な要求をされたり、顧客の希望に添えない内容を伝えなければならないなどで、金融事務はストレスを感じることも少なくありません。
コミュニケーション力とは別に、言わなければならないことははっきり言えるメンタルの強さと、相手の要望をかなえられなかったときのストレスをコントロールできる力が求められます。


あると活かせる資格やスキル

金融事務は未経験でも就業できますが、もっていると有利となる資格やスキルがあります。
例えば金融事務も事務仕事には変わりはありません。
そのためパソコン関連のスキルはあると有利です。資料作成にWordやExcelを使用することも多く、使えるかどうかで効率性は変わってきます。
金融事務では独自のシステムを取り入れている会社も多いですが、基本的なパソコンスキルは身に付けておくようにしましょう。

金融に関する知識が多いことも有利に働きます。専門用語など覚えなければならないことも多いため、あらかじめ知識があると馴染みやすくなります。


まずは損保ジャパンキャリアビューローで派遣から始めてみよう

金融事務は専門性が求められる仕事ですが未経験からでも挑戦できることもあります。
「やってみたいけれど最初の一歩がなかなか踏み出せない」という場合は派遣から始めるのも検討してみましょう。

損保ジャパンキャリアビューローでは就業後のバックアップサポートも充実しています。
何かあれば相談できる先があるのも派遣ならではのメリットです。
さらに職場の雰囲気を肌で実感してから正式採用に踏み切るかどうかも決められます。
もし金融事務に興味があるのなら損保ジャパンキャリアビューローにお問い合わせください。


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