今回ご紹介するのは、損保ジャパンキャリアビューロー(以下、CB社)で損保の金融事務として働くNさん。
新卒で金融業界に就職した後、夫の転勤の関係もあり、パートなどさまざまな働き方と職場を経験されました。
そして、たどり着いたのが現在の損保の事務派遣という働き方だったそうです。
「損保の事務派遣ってなんだかハードルが高そう……」
そう感じる方の背中を押してくれる、やりがいと魅力に溢れた事務派遣というキャリアについて、お話を伺いました。
目次
──Nさんが損保のお仕事を始めたきっかけを教えてください。
主人の転勤で西日本を中心に転居を繰り返していました。
出産・育児のために家庭に入ったり、職場を転々としたりしながら、関東に移り住んだんです。
新しい土地で就職をするため、ハローワークで職業訓練を受けました。
その後の転職活動でご縁をいただいたのが、損保ジャパンの事務業務のお仕事です。
そのときはまだ別の派遣会社のスタッフとして働いていました。
──その後、どのような経緯でCB社での派遣をスタートするに至ったのでしょうか。
事務業務で働いていたとき、同じ職場にいたCB社からの派遣社員さんがとてもいい人ばかりで、その方々に紹介していただいたのがきっかけです。
事務業務では代理店業務がないのですが、せっかく損保事務をやるなら代理店業務に挑戦したいと思っていたこともあり、CB社のご担当者に相談して現在の職場に移りました。
最初は未経験の状態でしたが、代理店業務を担当できるお仕事を紹介していただいてありがたかったですね。
──CB社所属の派遣社員の方々のお人柄に惹かれたのがきっかけだったのですね。
そうなんです。
それまで他の派遣社員さんとは人間関係の構築が難しかったり、カルチャーに馴染めなかったりと困ることもあったのですが、CB社からの派遣社員さんは皆さんとても穏やかでコミュニケーションも取りやすい方ばかりで。
CB社の営業さんも、いつも笑顔で気さくな感じで困ったときは相談に乗ってもらえることを聞いていたので、ここならきっと落ち着いて仕事ができると感じました。
──普段はどのようなお仕事をされているのですか。
火災・傷害保険商品の申込みの受付、見積書作成、計上など、代理店業務は全般的に担当しています。
特に火災保険の代理店事務はほぼ未経験に近い状態で始め、1年半が経ちました。
最近は新しいシステムなどにもついていけるようになってきたので、さらに知識を増やしてできる仕事を広げていきたいなと思っています。
──お仕事にやりがいを持って取り組まれているというのが伝わってきます。
いろいろなことを学べますし、今まで聞いたこともなかったような用語も少しずつ覚えられるのでとても楽しいです。
1年半前の自分とは別人のようになったなと感じますね。
火災保険なので、所在地や建築年数や面積などによって保険料が変わってきます。
複数の保険会社の商品を比較して保険をご提案するのですが、そのお客様に必要な補償内容をご提案するので、各社で異なる補償内容や特約を把握しておく必要があるんです。
お客様によっては、重視されるポイントも様々なので、商品知識をインプットするのはすごくやりがいを感じますね。
──仕事で得た知識が、日常生活で活かされることはありますか。
プライベートの友人と会話をしているとき、知らず知らずのうちに保険の知識を使ってアドバイスしてしまうことはあります。
「こんな保険の特約知ってる?」なんてアドバイスすることもあるんですよ。
人の暮らしを支える大切なものである一方で、一般の方だとわからないことの多いのが保険という分野なのではないかと思うんです。
お客様に限らず家族や友人たちにも、近くに詳しい人がいるのならば、遠慮なく質問したり相談したりしてほしいと思います。
──これまでに担当されたお客様で、印象に残っている方とのエピソードなどがあればぜひ教えてください。
とあるご夫婦がご家庭にぴったりの保険プランを確認したいということで、何パターンも保険プランを見積もりし、ご提案したことがありました。
プランの内容や、保険料の根拠の説明など、時間をかけて丁寧にご案内したところ、ご家族の状況や予算にぴったり合うプランをなんとかご提案でき、お申し込みにつながったんです。
ご夫婦もとても喜んでくださって。
申込書にも感謝の言葉を寄せていただき、わざわざお電話で「本当に助かったわ、ありがとう!」と伝えていただいて、達成感を抱いたのを覚えています。
手間暇をかけてもお客様が本当に求める商品や対応をご提供することの意義を強く感じました。
──過去に正社員やパートとしての就業経験もあったと伺っています。パートと派遣の働き方の違いで実感しているものがあれば教えてください。
一番わかりやすい部分でいえば、派遣として働く方が時給はかなりいいと思います。
そして高い報酬をいただく分、働きがいにもつながりやすいんじゃないかと個人的には感じますね。
所属の面でいうと、正社員とパートは就業先の会社に所属しますが、派遣は外部からのスタッフという形になるので、その違いもあります。
──Nさんの考える、派遣という働き方のよさを教えてください。
特に事務派遣の場合、未経験でも他業種から事務職へのキャリアチェンジがしやすい点はいいところだといえるんじゃないかなと思います。
夫の職場にも飲食業界から未経験で事務派遣になった方がいらっしゃるようなのですが、とても活躍されているそうで。
派遣で経験を積めば、社員登用のチャンスもあるかもしれませんし、一つの職場に留まらずにいろいろな会社で働くこともできるので、幅広い知見を得られるのも派遣の特徴だと思います。
──改めて、Nさんがなぜ派遣社員として働くことを選んだのか、その理由を教えていただけますか。
正直、最初は派遣ってすごく能力の高い人しか働けないと思っていたんですよ。
時給も高いですし、派遣先に行ったらすぐに即戦力として役に立たなければいけないのかなと。
でもありがたいことに派遣社員としてのご縁をいただくことができ、たくさんの職場経験を積んで自分の知見・経験の肥やしにできる働き方に魅力を感じて今のキャリアを選びました。
実際、すごく知識が豊富な派遣の方はたくさんいらっしゃるんですよ。
私は経験値がまだまだ浅いので、他の派遣社員さんにいろいろ教えていただきながら日々勉強中です。
──現在の職場は、どのような雰囲気が感じられますか。
一緒に働く派遣社員の方も、派遣先の正社員の方も本当に優しい方ばかりで、いい職場に恵まれたなと思っています。
不明点を質問しても決して後回しにされることはなく、疑問はその場で教えてくれて解決してくださいますし、どんなことでも丁寧に教えてくださるんです。
今までも派遣で働いたことはありましたが、こんなに優しい職場はなかったくらい。
教えていただいた分、私もしっかりと成長してもっとできることを増やしていきたいと思っています!
──派遣社員として働きながら、Nさんが将来叶えたい夢などがあれば教えていただけませんか。
実は今、還暦貯金を頑張って貯めていて。
いわゆる定年のタイミングあたりで、中学時代に同じ部活をしていた幼馴染たちと一緒に旅行に行こうと話しているんです。
生活費も捻出しながらなので少しずつではあるのですが、「このペースなら、みんなでハワイくらいならいけるんじゃない?」なんて会話し合うのが楽しくて。
やりがいを感じながら働き、その対価としてしっかり給料をいただいて、プライベートでも叶えたい夢を持てる。
それがまたやりがいにつながって、毎日がとても充実しています。
──派遣という働き方を、どんな人におすすめしたいと思いますか。
以前の私のように、「時給も高いし派遣社員ってなんだかハードルが高そう……」と感じて一歩踏み出せない方は少なくないんじゃないかと思っています。
でもその一歩を踏み出してみれば、意外とご自身にフィットした働き方を手に入れられるかもしれませんし、もし合わなければ契約更新の際にまたキャリアを見直せばいい。
必要以上に壁を感じすぎずに、一つのキャリアの選択肢として、軽やかな気持ちで飛び込んでみてもいいんじゃないかなと思います。
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